ポーカー・トレーナー ♥♠

公開 2026年11月4日|勝負ラボ(Shoubu Lab)個人運営|学習用の解説です。お金を賭けることは勧めません

ポーカーのアウツ計算|4と2の法則のやり方と、誤差を実測した早見表

アウツは、あと何枚かで役が完成する、まだ見えていない札の枚数です。完成する確率は、フロップならアウツ×4、ターンならアウツ×2(どちらも%)で見積もれます。ただし、アウツが9枚以上のときは4倍が高く出すぎます。

この記事では、アウツの数え方と計算の手順に加えて、アウツ1〜20枚の「厳密な確率」と「4倍・2倍で出した値」を並べた早見表を、僕が計算して作りました。誤差がどこから大きくなるかも数字で見せます。

出した確率をどう使うかは、ポットオッズの計算で続けます。

アウツとは

アウツは、まだ見えていない札のうち、引けば自分の手が完成する札のことです。たとえば手札が A♠ Q♠、フロップが 7♠ 2♦ J♠ なら、スペードが4枚そろって、あと1枚でフラッシュです。スペードは13枚のうち4枚が見えているので、残りの9枚がアウツです。

この時点で見えていない札は、52枚から自分の手札2枚とボード3枚を引いた47枚です。ターンになると、見えていない札は46枚になります。

数え方と計算の3ステップ

  1. アウツを数える。完成する札を、見えていない札の中から数えます。重複は1回だけ数えます。
  2. 確率にする。フロップ(あと2枚見られる)ならアウツ×4、ターン(あと1枚)ならアウツ×2を%として扱います。
  3. 相手のベットと比べる。コールに必要な勝率と比べます。ここはポットオッズの話です。

4倍・2倍はめやすで、厳密な値は次の式です。

アウツ9枚(フラッシュドロー)で確かめます。47枚から2枚を選ぶ組み合わせは1,081通り、アウツ以外の38枚から2枚を選ぶのは703通りです。1 − 703/1,081 = 約35.0%で、4倍の36%に近い値になります。ターンなら 9/46 = 約19.6%、2倍の18%です。

アウツ1〜20枚の早見表

厳密な確率を、4倍・2倍と並べました。「補正」は、9枚以上のときだけ使う方法で、次の章で説明します。

アウツ別の完成確率(%)。フロップ・ターンの列が厳密値(フロップはあと2枚、ターンはあと1枚)。×4・×2は法則での見積もり、補正は9枚以上の補正後の値
アウツフロップ×4補正ターン×2
14.3442.22
28.4884.34
312.512126.56
416.516168.78
520.4202010.910
624.1242413.012
727.8282815.214
831.5323217.416
935.0363519.618
1038.4403821.720
1141.7444123.922
1245.0484426.124
1348.1524728.326
1451.2565030.428
1554.1605332.630
1657.0645634.832
1759.8685937.034
1862.4726239.136
1965.0766541.338
2067.5806843.540

アウツ4枚

4倍の差※-0.5

アウツ6枚

4倍の差※-0.1

アウツ8枚

4倍の差※+0.5

アウツ9枚

4倍の差※+1.0

アウツ10枚

4倍の差※+1.6

アウツ12枚

4倍の差※+3.0

アウツ15枚

4倍の差※+5.9

アウツ20枚

4倍の差※+12.5
※4倍で出した値から厳密な値を引いた差(ポイント)。棒は13ポイントを満幅としています。8枚までは±0.5ポイント程度ですが、アウツが増えるほど高く出すぎます。

この表と図から読めることを3つ挙げます。

アウツ4枚(フロップ)

4倍16%
厳密※16.5%

アウツ8枚(フロップ)

4倍32%
厳密※31.5%

アウツ9枚(フロップ)

4倍36%
厳密※35.0%

アウツ12枚(フロップ)

4倍48%
厳密※45.0%

アウツ15枚(フロップ)

4倍60%
厳密※54.1%
※組み合わせの式で出した厳密な値(計算値)。棒は60%を満幅としています。

よくあるドローのアウツ

実戦で出てくる形を、アウツの枚数と厳密な確率(フロップはあと2枚、ターンはあと1枚)にまとめました。

よくあるドローのアウツと完成確率
ドローアウツ(枚)フロップ(%)ターン(%)
ガットショット(間が1つ抜けた連続)416.58.7
オーバーカード2枚624.113.0
オープンエンドのストレートドロー831.517.4
フラッシュドロー935.019.6
フラッシュ+ガットショット1245.026.1
フラッシュ+オープンエンド1554.132.6

それぞれの形の例です。

ガットショットは、完成する数字が1種類で、その数字の4枚(マーク違い)がアウツです。オープンエンドは、完成する数字が2種類あるので8枚です。複合ドローは、フラッシュとストレートの両方で完成する札が重複しているので、単純に足さず、重なりを引いて数えています。

アウツが9枚以上だと4倍が高く出る

4倍は、ターンで引ける確率とリバーで引ける確率を、それぞれ2倍して足したようなものです。ただし、ターンで引いたら、リバーでも引ける確率は意味を失います。その二重に数えた分が、アウツが増えるほど大きくなります。

よく知られた補正は、9枚以上のときに「アウツ×4 −(アウツ−8)」とする方法です。表の「補正」の列がこれで、9枚で35%(厳密35.0%)、12枚で44%(45.0%)、15枚で53%(54.1%)と、誤差は約1.2ポイント以内におさまります。アウツ8枚までは、そのまま4倍で足ります。

アウツを数えるときの3つの落とし穴

この数字の数え方

シミュレーションではなく、組み合わせの式で出した厳密な値です。フロップは、残り47枚から2枚を引く1,081通りのうち、アウツを1枚でも含む場合の数を数えています。ターンは、残り46枚のうち、アウツの枚数を数えています。

式の確認として、アウツ4・8・9・15枚の4つについて、1,081通りの組み合わせを1つずつ数え上げ、式の値と完全に一致することを確かめました(9枚で378通り、34.97%)。表の「補正」と誤差の列は、表の値から計算しています。

前提は、見えている札が自分の手札2枚とボードだけで、相手の手札は考えていないことです。相手の手札に自分のアウツがあれば、実際の確率は少し下がります。

参考にした資料

まとめと次の一歩

次の1アクションは、アウツの確率を、相手のベットから出る必要勝率と比べることです。ポットオッズの計算に、ベット額別の早見表と計算機を用意しました。役の順番に不安があれば、先に次の2本を見てください。

フロップで手札がドローになる確率そのものは、フロップでヒットする確率の早見表にまとめました。

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