ポーカー・トレーナー ♥♠

公開 2026年11月4日|勝負ラボ(Shoubu Lab)個人運営|学習用の解説です。お金を賭けることは勧めません

ポーカーのポットオッズの計算|必要勝率の出し方と早見表

必要勝率(%)は、コール額 ÷(今のポット + 相手のベット + 自分のコール額)で出ます。自分の勝率がこの値を上回れば、コールの期待値はプラスです。ポットの半分をベットされたら25%、ポットと同額なら33%です。

この記事では、ポットオッズの式と意味を整理して、ベット額別の必要勝率とアウツの早見表を、僕が計算して作りました。すぐ使える計算機も置いています。数字はすべて、仮想チップを使った練習用の例です。

自分の勝率の出し方は、アウツ計算の記事にまとめています。

ポットオッズとは

ポットオッズは、今のポットに対して、コールに必要な額がどれくらいかを示す比率です。コールした額に対して、ポットが何倍になって返ってくるかを見るもので、勝つ必要のある割合に直せます。

表し方が2つあります。「3 : 1」のような倍率と、「25%」のような必要勝率です。3 : 1 は、払う額の3倍がポットにある、という意味で、必要勝率は 1 ÷(3+1)= 25% です。n : 1 の必要勝率は、1 ÷(n+1)で求まります。

ここでの「今のポット」は、相手がベットする前に、すでに真ん中にあるチップの合計です。式の分母は、相手のベットと自分のコールを足した、最終的なポットの大きさになります。

必要勝率の計算機

ポットと相手のベット額を入れると、必要勝率と、必要なアウツの枚数が出ます(フロップはあと2枚、ターンはあと1枚を見られるとして計算)。初期値の例では、ポット1,000にベット500が来て、必要勝率は25%です。

必要勝率 25.0%

ポットオッズ 3 : 1

必要アウツ(フロップ):7枚以上

必要アウツ(ターン):12枚以上

ベット額別の早見表

相手のベットがポットの何割かで、必要勝率が決まります。右の2列は、その勝率に届くために必要なアウツの最小枚数で、アウツ計算の厳密な確率で判定しています。

相手のベット額別の、必要勝率と必要なアウツ
相手のベット必要勝率(%)ポットオッズ必要アウツ フロップ(枚・あと2枚)必要アウツ ターン(枚・あと1枚)
ポットの1/416.75 : 158
ポットの1/320.04 : 1510
ポットの1/225.03 : 1712
ポットの2/328.62.5 : 1814
ポットの3/430.02.33 : 1814
ポットと同額33.32 : 1916
ポットの1.5倍37.51.67 : 11018
ポットの2倍40.01.5 : 11119

ポットの1/4

必要勝率※16.7%

ポットの1/3

必要勝率※20.0%

ポットの1/2

必要勝率※25.0%

ポットの2/3

必要勝率※28.6%

ポットの3/4

必要勝率※30.0%

ポットと同額

必要勝率※33.3%

ポットの1.5倍

必要勝率※37.5%

ポットの2倍

必要勝率※40.0%
※計算値。相手のベットがポットのどれだけかによる、必要勝率の違い。棒は50%を満幅としています。

ポットの1/4

フロップ※5枚
ターン※8枚

ポットの1/3

フロップ※5枚
ターン※10枚

ポットの1/2

フロップ※7枚
ターン※12枚

ポットの2/3

フロップ※8枚
ターン※14枚

ポットの3/4

フロップ※8枚
ターン※14枚

ポットと同額

フロップ※9枚
ターン※16枚

ポットの1.5倍

フロップ※10枚
ターン※18枚

ポットの2倍

フロップ※11枚
ターン※19枚
※計算値(厳密な確率から判定した、必要なアウツの最小枚数)。棒は20枚を満幅としています。

この表から読めることを3つ挙げます。

計算の例3つ

数字はすべて仮想チップです。

例1:ポット1,000にベット500。ターンでフラッシュドロー(9枚)

必要勝率は、500 ÷(1,000 + 500 + 500)= 25%です。ターンで9枚のアウツは 9/46 = 約19.6%で、25%に届きません。数字の上では降りる側です。

例2:ポット1,000にベット1,000。ターンでオープンエンド(8枚)

必要勝率は、1,000 ÷(1,000 + 1,000 + 1,000)= 約33.3%です。8枚は 8/46 = 約17.4%で、大きく足りません。降りる側です。

例3:ポット1,000にベット200。ターンでオープンエンド(8枚)

必要勝率は、200 ÷(1,000 + 200 + 200)= 約14.3%です。8枚の約17.4%はこれを上回るので、数字の上ではコールの側です。

同じ8枚のアウツでも、ベット額が変わると、判断が逆になります。

なぜこの式で判断できるのか

コールの期待値(仮想チップ)は、勝ったときに得る額と、負けたときに払う額の差です。勝率をpとすると、次のようになります。

期待値 = p ×(今のポット + 相手のベット)-(1 - p)× コール額

期待値がちょうど0になるpを解くと、p = コール額 ÷(今のポット + 相手のベット + コール額)です。これが必要勝率の式です。例1で確かめると、p=25%のとき、0.25 × 1,500 - 0.75 × 500 = 375 - 375 = 0 になります。

ずれやすい3つの点

この数字の数え方

必要勝率は式 ベット ÷(ポット + 2 × ベット)で、ポットの何割かをfとすると f ÷(1 + 2f)です。早見表の必要アウツは、アウツ計算の厳密な確率(フロップは1 - C(47-o,2)/C(47,2)、ターンは o/46)が必要勝率以上になる、最小のアウツ枚数です。

確認として、3つの例(1,000に500・1,000に1,000・1,000に200)で、期待値がちょうど0になる勝率が、式の値と一致することを計算しました。計算機は、同じ式をブラウザ上で動かしています。相手の手札や、これからのベットは考えていません。

参考にした資料

まとめと次の一歩

次の1アクションは、手持ちのドローのアウツを数えて、計算機に相手のベットを入れ、ターンとフロップのどちらの数字で比べるかを決めることです。ポーカー・トレーナーの実戦モードでは、ポストフロップのコーチ判定にこの必要勝率が出ます。

必要勝率と比べる「自分の勝率」の例は、プリフロップの対決別の勝率にあります。

実戦モードで試してみる