ポーカーのポットオッズの計算|必要勝率の出し方と早見表
必要勝率(%)は、コール額 ÷(今のポット + 相手のベット + 自分のコール額)で出ます。自分の勝率がこの値を上回れば、コールの期待値はプラスです。ポットの半分をベットされたら25%、ポットと同額なら33%です。
この記事では、ポットオッズの式と意味を整理して、ベット額別の必要勝率とアウツの早見表を、僕が計算して作りました。すぐ使える計算機も置いています。数字はすべて、仮想チップを使った練習用の例です。
自分の勝率の出し方は、アウツ計算の記事にまとめています。
ポットオッズとは
ポットオッズは、今のポットに対して、コールに必要な額がどれくらいかを示す比率です。コールした額に対して、ポットが何倍になって返ってくるかを見るもので、勝つ必要のある割合に直せます。
表し方が2つあります。「3 : 1」のような倍率と、「25%」のような必要勝率です。3 : 1 は、払う額の3倍がポットにある、という意味で、必要勝率は 1 ÷(3+1)= 25% です。n : 1 の必要勝率は、1 ÷(n+1)で求まります。
- 必要勝率 = コール額 ÷(今のポット + 相手のベット + 自分のコール額)
- 自分の勝率 > 必要勝率 なら、数字の上ではコール、下回るならフォールドの目安です。
ここでの「今のポット」は、相手がベットする前に、すでに真ん中にあるチップの合計です。式の分母は、相手のベットと自分のコールを足した、最終的なポットの大きさになります。
必要勝率の計算機
ポットと相手のベット額を入れると、必要勝率と、必要なアウツの枚数が出ます(フロップはあと2枚、ターンはあと1枚を見られるとして計算)。初期値の例では、ポット1,000にベット500が来て、必要勝率は25%です。
ベット額別の早見表
相手のベットがポットの何割かで、必要勝率が決まります。右の2列は、その勝率に届くために必要なアウツの最小枚数で、アウツ計算の厳密な確率で判定しています。
| 相手のベット | 必要勝率(%) | ポットオッズ | 必要アウツ フロップ(枚・あと2枚) | 必要アウツ ターン(枚・あと1枚) |
|---|---|---|---|---|
| ポットの1/4 | 16.7 | 5 : 1 | 5 | 8 |
| ポットの1/3 | 20.0 | 4 : 1 | 5 | 10 |
| ポットの1/2 | 25.0 | 3 : 1 | 7 | 12 |
| ポットの2/3 | 28.6 | 2.5 : 1 | 8 | 14 |
| ポットの3/4 | 30.0 | 2.33 : 1 | 8 | 14 |
| ポットと同額 | 33.3 | 2 : 1 | 9 | 16 |
| ポットの1.5倍 | 37.5 | 1.67 : 1 | 10 | 18 |
| ポットの2倍 | 40.0 | 1.5 : 1 | 11 | 19 |
ポットの1/4
ポットの1/3
ポットの1/2
ポットの2/3
ポットの3/4
ポットと同額
ポットの1.5倍
ポットの2倍
ポットの1/4
ポットの1/3
ポットの1/2
ポットの2/3
ポットの3/4
ポットと同額
ポットの1.5倍
ポットの2倍
この表から読めることを3つ挙げます。
- ポットの半分(1/2)のベットなら必要勝率は25%で、ポットと同額なら33%です。ベットが大きいほど、必要勝率は上がりますが、上がり方は頭打ちで、ポットの2倍でも40%です。
- ターンでフラッシュドロー(9枚、約19.6%)は、ポットの1/2のベットに必要な25%に届きません。ターンの1枚だけで見ると、純粋な数字では足りません。
- フロップなら、同じ9枚で約35.0%あります。ただし、これは次のベットがなく、2枚とも見られるときの値です(落とし穴の章を参照)。
計算の例3つ
数字はすべて仮想チップです。
例1:ポット1,000にベット500。ターンでフラッシュドロー(9枚)
必要勝率は、500 ÷(1,000 + 500 + 500)= 25%です。ターンで9枚のアウツは 9/46 = 約19.6%で、25%に届きません。数字の上では降りる側です。
例2:ポット1,000にベット1,000。ターンでオープンエンド(8枚)
必要勝率は、1,000 ÷(1,000 + 1,000 + 1,000)= 約33.3%です。8枚は 8/46 = 約17.4%で、大きく足りません。降りる側です。
例3:ポット1,000にベット200。ターンでオープンエンド(8枚)
必要勝率は、200 ÷(1,000 + 200 + 200)= 約14.3%です。8枚の約17.4%はこれを上回るので、数字の上ではコールの側です。
同じ8枚のアウツでも、ベット額が変わると、判断が逆になります。
なぜこの式で判断できるのか
コールの期待値(仮想チップ)は、勝ったときに得る額と、負けたときに払う額の差です。勝率をpとすると、次のようになります。
期待値 = p ×(今のポット + 相手のベット)-(1 - p)× コール額
期待値がちょうど0になるpを解くと、p = コール額 ÷(今のポット + 相手のベット + コール額)です。これが必要勝率の式です。例1で確かめると、p=25%のとき、0.25 × 1,500 - 0.75 × 500 = 375 - 375 = 0 になります。
ずれやすい3つの点
- ポットの数え方。「ポット」に、相手のベットを含めるかどうかで、答えが変わります。この記事の式は、ベットの前のポットを使い、分母で相手のベットと自分のコールを足しています。
- フロップで、あと2枚を見られるとは限らない。ターンでまたベットされるなら、ターンで降りることがあります。そのときの勝率は、1枚ぶん(アウツ×2)で見るのが安全です。
- インプライドオッズは別の話。ドローが完成したときに、相手からさらに取れるチップを見込む考え方です(Wikipediaの「Pot odds」も同じ扱いです)。見込む額は相手の動き次第なので、この記事の計算には入れていません。
この数字の数え方
必要勝率は式 ベット ÷(ポット + 2 × ベット)で、ポットの何割かをfとすると f ÷(1 + 2f)です。早見表の必要アウツは、アウツ計算の厳密な確率(フロップは1 - C(47-o,2)/C(47,2)、ターンは o/46)が必要勝率以上になる、最小のアウツ枚数です。
確認として、3つの例(1,000に500・1,000に1,000・1,000に200)で、期待値がちょうど0になる勝率が、式の値と一致することを計算しました。計算機は、同じ式をブラウザ上で動かしています。相手の手札や、これからのベットは考えていません。
参考にした資料
- Wikipedia「Pot odds」https://en.wikipedia.org/wiki/Pot_odds (ポットオッズの定義、完成する確率との比較、インプライドオッズ。二次資料。2026年11月4日に確認)
- Wikipedia「Texas hold 'em」https://en.wikipedia.org/wiki/Texas_hold_%27em (アウツの数え方、2倍・4倍の法則。二次資料。2026年11月4日に確認)
まとめと次の一歩
- 必要勝率は、コール額 ÷(今のポット + 相手のベット + 自分のコール額)です。
- ポットの半分のベットで25%、同額のベットで33%です。
- 自分の勝率は、アウツ×4(フロップ)か×2(ターン)で見積もり、必要勝率と比べます。
次の1アクションは、手持ちのドローのアウツを数えて、計算機に相手のベットを入れ、ターンとフロップのどちらの数字で比べるかを決めることです。ポーカー・トレーナーの実戦モードでは、ポストフロップのコーチ判定にこの必要勝率が出ます。
必要勝率と比べる「自分の勝率」の例は、プリフロップの対決別の勝率にあります。