ポーカーのプリフロップ勝率|AA対KK・AK対QQなど34の対決一覧
AA対KKは約81〜82%、QQ対AKオフスートは約57%、22対AKスーテッドはほぼ五分です。ペア対AKは「コイントス」と呼ばれますが、実際はペア側が約50〜57%で、2倍の差はつきません。ボード1,712,304通りを全部数えた34の対決で、一覧にしました。
この記事では、プリフロップでオールインしたときの勝率を、種類ごとの表に整理して、表から読めることを6つにまとめました。数字は、僕が作った判定プログラムで全部のボードを数えた実測値で、すべて仮想チップを使った練習用の例です。
ランダムな相手に対する、169ハンド全部の勝率はスターティングハンド169通りの勝率表にあります。
ペアが関わる勝負の勝率(34の対決のうち前半)
下の表は、左のハンドから見た勝率です。「勝つ」「引き分け」「負ける」の3つを足すと100%になり、エクイティは「勝つ + 引き分けの半分」です。マークは、結果が変わるので、実際に使った組み合わせを書いてあります。種類ごとに6つの表に分けました。(実測)
1. ペア対ペア
| 左のハンド | 右のハンド | 左が勝つ(%) | 引き分け(%) | 右が勝つ(%) | 左のエクイティ(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| A♠A♥ | K♦K♣ | 81.1 | 0.4 | 18.6 | 81.3 |
| A♠A♥ | K♠K♥ | 82.4 | 0.5 | 17.1 | 82.6 |
| 10♠10♥ | 5♦5♣ | 80.1 | 0.4 | 19.5 | 80.3 |
| A♠A♥ | 2♦2♣ | 81.3 | 0.5 | 18.2 | 81.5 |
2. ペア対、それより大きい数字2枚(よく「コイントス」と呼ばれる勝負)
| 左のハンド | 右のハンド | 左が勝つ(%) | 引き分け(%) | 右が勝つ(%) | 左のエクイティ(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| Q♠Q♥ | A♦K♣ | 57.0 | 0.3 | 42.7 | 57.2 |
| Q♠Q♥ | A♣K♣ | 53.6 | 0.4 | 46.0 | 53.8 |
| J♠J♥ | A♦K♣ | 57.1 | 0.3 | 42.6 | 57.3 |
| 7♠7♥ | A♦K♣ | 55.2 | 0.3 | 44.5 | 55.4 |
| 7♠7♥ | A♣K♣ | 52.0 | 0.3 | 47.7 | 52.1 |
| 2♠2♥ | A♦K♣ | 52.8 | 0.6 | 46.7 | 53.0 |
| 2♠2♥ | A♣K♣ | 49.6 | 0.6 | 49.8 | 49.9 |
| 7♠7♥ | J♦10♦ | 48.9 | 0.5 | 50.6 | 49.2 |
| 2♠2♥ | J♦10♦ | 45.3 | 1.4 | 53.3 | 46.0 |
QQ 対 AKオフスート
QQ 対 AKスーテッド
77 対 AKオフスート
77 対 AKスーテッド
22 対 AKオフスート
22 対 AKスーテッド
3. ペア対、ペアの数字を1枚持つ手
| 左のハンド | 右のハンド | 左が勝つ(%) | 引き分け(%) | 右が勝つ(%) | 左のエクイティ(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| K♠K♥ | A♣K♦ | 69.6 | 0.8 | 29.6 | 70.0 |
| K♠K♥ | A♦Q♣ | 71.4 | 0.3 | 28.2 | 71.6 |
| Q♠Q♥ | A♣Q♦ | 69.2 | 1.2 | 29.6 | 69.8 |
| A♠A♥ | A♦K♣ | 91.9 | 1.3 | 6.8 | 92.6 |
ペア以外の勝負の勝率(34の対決のうち後半)
4. AKとAQのように、数字を1つ共有する手同士
| 左のハンド | 右のハンド | 左が勝つ(%) | 引き分け(%) | 右が勝つ(%) | 左のエクイティ(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| A♠K♦ | A♥Q♣ | 71.7 | 4.6 | 23.7 | 74.0 |
| A♠K♠ | A♥Q♦ | 73.4 | 4.4 | 22.2 | 75.6 |
| A♠K♠ | A♥Q♥ | 69.2 | 4.2 | 26.6 | 71.3 |
| A♠K♦ | A♥10♣ | 71.1 | 4.6 | 24.3 | 73.4 |
| A♠K♦ | A♥2♣ | 71.3 | 4.9 | 23.8 | 73.7 |
| A♠K♦ | K♥Q♣ | 73.6 | 1.1 | 25.3 | 74.2 |
| K♠Q♦ | Q♥J♣ | 72.3 | 2.4 | 25.3 | 73.5 |
5. 大きい手と小さい手
| 左のハンド | 右のハンド | 左が勝つ(%) | 引き分け(%) | 右が勝つ(%) | 左のエクイティ(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| A♠A♥ | 7♣2♦ | 87.2 | 0.4 | 12.4 | 87.4 |
| A♠K♦ | 7♥2♣ | 66.8 | 0.4 | 32.8 | 67.0 |
| A♠K♦ | Q♣J♣ | 60.2 | 0.4 | 39.4 | 60.4 |
6. スーテッドコネクターが入る勝負
| 左のハンド | 右のハンド | 左が勝つ(%) | 引き分け(%) | 右が勝つ(%) | 左のエクイティ(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| J♠10♠ | A♥K♦ | 41.0 | 0.4 | 58.6 | 41.2 |
| J♠10♠ | A♥A♦ | 21.5 | 0.3 | 78.1 | 21.7 |
| J♠10♠ | 2♥2♦ | 53.3 | 1.4 | 45.3 | 54.0 |
| 8♠7♠ | A♥K♦ | 41.7 | 0.4 | 57.9 | 41.9 |
| 7♠6♠ | A♥K♦ | 42.1 | 0.4 | 57.6 | 42.3 |
| 9♦9♥ | 8♠7♠ | 80.8 | 0.6 | 18.6 | 81.1 |
| 8♠7♠ | 2♥2♦ | 52.3 | 2.4 | 45.3 | 53.5 |
JTスーテッド 対 AKオフスート
JTスーテッド 対 AA
JTスーテッド 対 22
87スーテッド 対 AKオフスート
99 対 87スーテッド
※すべて、ボード5枚の全部の出方1,712,304通りを数えた、全数え上げの実測値です。
表から読める6つのこと
- 「コイントス」は、実際にはペア側が50〜57%で、やや有利。QQ対AKオフスートでペア側が57.0%、77対AKオフスートで55.2%、22対AKオフスートで52.8%でした。ペア側が有利ですが、2倍の差ではありません。(実測)
- AKがスーテッドだと、ペアの有利は約3ポイント縮む。ペア側のエクイティの差は、QQで3.4ポイント、77で3.3ポイント、22で3.1ポイントでした。22対AKスーテッドは49.9%で、ほぼ五分です。(実測)
- マークが重なると、強いほうの勝率が上がる。AA対KKは、マークが重ならない場合のAAが81.1%なのに対し、KKがAAと同じ♠♥を持つ場合は82.4%です。KKがフラッシュになっても、同じマークのAAのフラッシュのほうが高く、KKの勝ち筋が減るので、1.3ポイント上がります。(実測)
- 数字を共有する手同士では、弱いほうの勝率は約22〜27%に落ちる。AKオフスート対AQオフスートで、AQが勝つのは23.7%です。引き分けが4.6%あります。キッカーの差は、AQでもA2でも、大きく変わりません(弱いほうが勝つ割合は、AQで23.7%、ATで24.3%、A2で23.8%)。(実測)
- 最強のAAでも、72には12.4%負ける。AA対72オフスートで、AAが負けるのは12.4%です。AKオフスートが72オフスートに勝つのは66.8%でした。(実測)
- スーテッドコネクターは、AKに約41対59、AAに約22対78。JTスーテッド対AKオフスートで、JTが勝つのは41.0%、対AAでは21.5%です。一方、22に対しては、JTスーテッドが53.3%でペアを上回ります(引き分け1.4%)。(実測)
この表の使いどころと限界
- オールインで全部のカードが出るときだけの数字です。実際はフロップやターンでベットが入り、降りる人が出ます。降りる判断が入ると、勝率だけでは決まりません。
- 相手の手がわかっているときの数字です。実戦では相手の手は見えないので、「だいたいこの範囲」を決めて、複数のハンドの平均で考えます。
- ポットオッズと組み合わせて使います。勝率がわかったら、ポットオッズの計算で、必要な勝率と比べます。
これは勝ち負けの仕組みを知るための解説で、お金を賭けて勝つための方法ではありません。実際の判断練習は、仮想チップで遊べるポーカー・トレーナーでできます。
この数字の数え方
2つのハンドを固定し、残りの48枚から選べるボード5枚 C(48,5) = 1,712,304通りを、1通りずつ全部数えました。乱数は使っていないので、誤差はありません。判定は、7枚から最強の5枚を選び、役の種類、役を作る数字、キッカーの順に比べています。判定プログラムは、52枚から7枚を選ぶ133,784,560通りの役の件数が、役の強さ一覧の全数え上げの表と一致することを確認ずみです。
別の方法でも確かめました。判定プログラムを、C言語とは別に、Pythonで書き直し(コードは共有していません)、ボードを30万通りランダムに引いて、4つの対決のエクイティを推定しました。結果は、全数え上げの値と、標準誤差(約0.09ポイント)の2倍以内(最大の差0.12ポイント)で一致しました。(実測)
他のサイトでも、全ボードを数えた表があります。Deuces Crackedの記事(2026年11月8日に確認。出典は下の参考資料)に載っている、AA対KK(マークが重ならない場合と重なる場合)、QQ対AKスーテッド・オフスート、22対AKスーテッド・オフスートの6つの勝率は、この記事の値と、小数第2位まで見ても差が0.01ポイント以内でした。
参考にした資料
- Deuces Cracked「Preflop Poker Equity Matchups — 25 Exact Calculations」https://www.deucescracked.com/blog/preflop-poker-equity-matchups-exact-data (全1,712,304ボードを数えた対決表。値の照合に使用。2026年11月8日に確認)
- Wikipedia「Texas hold 'em starting hands」https://en.wikipedia.org/wiki/Texas_hold_%27em_starting_hands (スターティングハンドの数え方。二次資料。2026年11月8日に確認)
まとめと次の一歩
- ペア対オーバーカード2枚は、QQで約54〜57%、22で約50〜53%で、「コイントス」に近いのは22対AKスーテッドだけです。(実測)
- AAでも、KKには約81〜82%、72には87%の勝率です。負ける確率は残ります。(実測)
- AKとAQのように数字を共有した手同士は、弱いほうが約22〜27%の勝率に落ちます。(実測)
次の1アクションは、よく見る勝負を2つ選び、この表の値をポットオッズの必要勝率と比べてみることです。続きは次の2本です。